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「トレジャーリポート 機械じかけの遺産」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
価格:
機種:
発売日:
プレイ環境:

個人的評価:
ドラマチック・ナゾトキ・ミステリー
(株)バンダイナムコゲームス
5,040円
Nintendo DS
2011年5月26日
1人用/セーブ1つ

★★★★☆
■ストーリー
新人カメラマンのエミリーは取材の為、新聞記者のジョンとともに有名な小説家・フェローネのオフィスへ向かった。しかし、オフィスにフェローネの姿はなく、室内は何者かによって荒らされた後だった。その翌日、ジョンの元に失踪したフェローネから小包が届く。中には謎のダイヤルシリンダ。それは19世紀末の富豪アレックス・ワッツマーが残した遺品であった…。
その後、ジョンとメアリーは遺産の謎をめぐる事件へと巻き込まれていく。

■どんなゲーム?
古代遺跡の秘密を追う、冒険ナゾトキアドベンチャーゲーム。
プレイヤーはジョンやメアリーになり、アヤシイと思った場所をタッチで調べて情報やアイテムを集めたり、富豪が仕掛けたパズルのようなカギや暗号のメッセージ(ナゾトキ)を解いて話を進めていきます。ストーリーを進めるとパズルショップにボーナスパズルが追加されます。
キャラクターボイスに、玉木宏、水川あさみ、小野花梨などを起用。
▼ レビュー ▼
※このレビューはプレイ後に書いたトピックス(11/06/06)を元に加筆・修正をしています。

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古代文明、遺跡、冒険などのキーワードにめっぽう弱い管理人。
レイトンシリーズにシステムが激似だけど、そこは気にせず特攻購入してみました。

結果は、「目新しさはないけど、これはこれで面白い」でした。

1)システム・パズル

確かに、システムはレイトンシリーズにとてもよく似ていました。
似てる部分は、
  ・話を進める為に、提示されるナゾやパズルを解いていく
  ・画面をタッチするとアドバイス聞くポイントを稼ぐ事が可能(レイトンでいうコイン)


といった所でしょうか。ここを気にする方もいると思いますが、
むしろレイトンに慣れ親しんだ方は、取り説いらずでノンストレスといった感じ。
(このシステムは、ナゾトキゲーの定番システムとして定着してくのかな?)

「レイトン」と違う所は、サブタイトルが「機械仕掛け」とあるように、
ロジック(謎解き)よりメカニカル系パズルが多い事ですね。
比率としては、謎解き3:パズル7くらいでしょうか。

ここまで来ると、謎解きアドベンチャーゲームというより、
ストーリー性のあるパズルゲームと言った方が合っている気がします。

そしてそのパズルですが、完成度は高かったと思います。
説き筋もそうですが、見た目もカラフルで新しい盤を見るたびにワクワクしました。
ギミック好きの自分は大喜び。カチャカチャ動かすの楽しいです。
パズルがストーリーに直結してるのも世界観壊れなくていいですね。

難易度に関しては、パズル熟練者には物足りないかもしれないけど、
楽しく解けるレベルだと思います。(ジャンルによって得意不得意はありますが)
難しいと思ってもアドバイスももらえるし、ギブアップも可能なので、
解けなくてイライラする事も少ないんじゃないでしょうか。

個人的には立体物を動かすパズルは、立体が把握しずらくて、
パズルの難易度とは別の部分で難しかったです。2D上の立体は苦手だ。orz
あと、操作がうまくいかない(ピースの回転とか)所は少しイラっと来たかな。
(この操作性の向上は、続編が出たらぜひ頑張って欲しい所です)

それから、有名なメカニカル系パズルとはいえ、
ルービック・キューブを収録したのには少し疑問を抱きました。

「パズル好きが、全員ルービック・キューブ得意とは限らないんだぞー!」と心の叫び。
ストーリーには直接関係ないサブパズルなんですが、解かないとボーナスパズルが
1問オープンしないので、コンプするには無視する訳にはいかないんですよね。

自分は、解法解説サイトを見て解きましたが、
そういうのを見る環境にない人の中には、コンプ諦める人もいそうです。

2)ストーリー・キャラクター

ストーリーは良く言えば王道、悪く言えば単純といった感じ。
王道嫌いじゃないですよ。冒険心をくすぐる謎めいたストーリーとか、
過去の因縁やトラウマからの克復とか、結構好きな部類です。
ただ、分かりやす過ぎるというか。もうちょっと捻りが欲しかったかな。
終盤(5章のラスト辺り)の意外性は、ハラハラしてすごく良かったと思います。
あと、思ったよりロマンチックなお話だったのが印象深かったです。

キャラは、悪役(?)の抜けた2人組が良かった!
良い感じに引っ掻き回してくれる、ああいうトラブルメーカー大好きです。方向音痴だし。
思ったより子供のジョンと、背伸びしてるニノの掛け合いも面白かった。

ただ、エミリーの影が主役2人に比べて薄かったのは残念。
宝石に目がないという意外な一面も見せて可愛らしいんですが、
3人の中で1番の常識人なため、どうしてもストッパー役になっちゃうんですよねー。

あ、後半平服手ぶらで遺跡に挑む所に「死ぬ気か!」とツッコむのはお約束という事で。
(アニメを先に作ったからでは?というご意見を戴きました。確かにそうかも)

アニメの出来は良かったです。
声に関しては若干棒読みが気になりましたが、許容範囲。
(声はオプションでOFFに出来ます)
それより、音声の音量が小さいのが気になりました。
声を聞くにはBGMとSEを最小にして、ボリューム最大にして遊ぶという感じ。
芸能人の声を売りにしてるのに、音質悪く音量小さいとか矛盾してる気がする。(´・ω・`)

3)まとめ

色々ダダダダと書きましたが、全体的には面白かったです。

レイトンシリーズと非常に似通っている部分もあるので、賛否両論別れそうですが、
パズル画面全体にメモれるメモ機能や、立ち上げるとあらすじが出たり、
画面上部に常に次の目的が表示されているなど、細かい部分が親切なので、
遊びやすいゲームには仕上がってると思います。

本編は、序章を含めて全7章仕立て。
パズル問題は、ボーナス・サブ含めて全118問。

ボリュームは10〜13時間。ボーナスパズルも含むと20時間位でしょうか。
レイトンのおまけたっぷり大ボリュームから比べると、少ない印象になりますが、
他のNDSのアドベンチャーゲームに比べたら、多い方だと思います。
(NDSのAVGは、短くて3時間、5〜7時間は普通、10時間以上なら長いという感じ)

個人的に評価は★4。全体的に親切で面白いのですが、目新しさがないのと、
若干パズルの操作がやりにくかったのと、セーブが1個で消せないのでこの評価です。

レイトンに似てるからと、レイトンレベル(最後に泣いちゃうくらいの感動的ストーリーや、
本編以外の膨大なおまけ、動物育成、お茶ブレンド、ロンドンライフなど)を期待すると、
肩透かしをくらいますが、これはこれと思える方は楽しめると思います。

オススメは、やっぱりナゾトキゲーム好きさんでしょうか。
それも、ロジックよりパズルが好きな人向け。パズル苦手だとキツイと思います。
あと、メカニカル系のパズルを解いている時、なんだか脱出ゲームの
仕掛けを解いている時と同じ感覚になったので、脱出ゲーム好きさんにも合うかも。

ガッツリ遊ぶものではなく、少しずつ遊ぶのに適したゲームだと思います。

合いそうだと思った方はぜひ。

私は続編でたら買うと思います。ジョン達にまた会いたいし。(11/06/14)





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