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「ルクス・ペイン」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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発売日:
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プレイ環境:

個人的評価:
伝奇ジュブナイルAVG
(株)マーベラスエンターテイメント
(株)キラウェア
4,800円
Nintendo DS
2008年3月27日
B(12歳以上対象)
1人用/セーブ3つ

★★★★★
■ストーリー
人間の精神に感染し、負の感情を喰いながら増殖して行く恐るべき精神寄生体「サイレント」。サイレントの感染によって、ある地方都市に怪事件が多発する。対サイレント組織『FORT(フォート)』に所属する主人公は、事件を解決すべく転校生として潜入し、自身の持つ”Σ(シグマ)”を武器に、生物や空間の持つ記憶や思念を削り出して操作を進めていく。(パケ裏&取説より)

■どんなゲーム?
如月市に蔓延する怪事件を解決していくアドベンチャーゲーム。
主人公は、空間や生物の記憶や思念を視覚的に削り出する事の出来る力(Σ)を持っており、人々との交流を通してそのキーワードを集め、元凶のサイレントに感染している人物をを絞り込んで行く事に。転入生の主人公を中心に、少年少女の友情や葛藤を描くジュブナイル的内容。
▼ レビュー ▼
※このレビューはクリア直後に書いたトピックス(08/04/02)を流用・改定しています。

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絵と世界観に惚れて買った1本。
個人的には、大成功。すっごい面白かった。

というか、久しぶりにゲームでマジ泣きしました。
エンディング前半なんかまさに、「涙を拭かないと文字が読めません!」状態。
でも、後半は切ないけど暖かい気持ちになって、最後はスタッフロール。
は〜良かった。
最初はさくっとやって次を〜とか思ってたんですが、どっぷりはまっちゃった。
特に週末は家事完全ボイコットしちゃって、シンクに皿がすごい事に…!(^^ゞ

それもこれも、ストーリーの見せ方が上手いんですよね。

ゲームは点在する場所へ出向き、キャラクター達との会話で進めるタイプのAVG。
順番が決まっている所もあるけど、基本はどの順番でウロウロしてもOK。
ただ、行くまで待っててくれるイベント、後回しにすると消えるイベント等、
(いつ消えるかは調べられる)、巡回する工夫と自由度が混在してて面白い。
(行く場所は能動的に自分で選んでいるので、やらされてる感が少ないんです)

その1つ1つの小さいイベントが積み重なって、1本の大きなストーリーに、という感じ。
イベント数は全部で400とか。なかなかのボリュームです。

イベントも多いので、ストーリーはスローペースで進むんですが、(逆に後半は駆け足)
その分、登場人物との交流部分がすごく丁寧に細かく描かれていて
遊んでると本気で、街(如月市)も学校もみんなも大好きになってきちゃうんですよね。

もう遊んでて何度、「去りたくなーい!ずっといたーい!」って思った事か。
みんな本気で可愛いよ、いいヤツばっかだよ。
そして終盤そんな大好きな街が不穏になってくると、大事なものを失う感じに、
本気で怖くてね〜。心の底からどうにかしたいと思ってる自分に驚いてみたり。

ただ、細かいツッコミ所はあるにはあって、

 ・ストーリーが主人公視点以外のシーンもあり、やや一貫性がない。
 ・7種類の感情を選んで会話するシステムがあまり生かされていない。
 ・サイレント戦が、アクション苦手な人には難しいかもしれない。(直前リベンジは可能)
 ・セーブ場所によっては、積む場所が1ヶ所。(なので、全部上書きでセーブしない事)
 ・人の心の中を覗くシステムなので、鬱ワード満載。引きずられる人注意。などなど。

気にならない人には、まったく気にならないレベルだとは思いますが。

あとは、コンプする為に2周3周する必要があるのに、このボリュームはキツイ!!
というものあるかも。ボリュームが多いのは嬉しいんだけどね。(^^ゞ

このゲームはさくっと遊びたい人より、どっぷり世界に浸りたい人向けのゲームかと。
特定の人を助ける助けないで、細かい分岐もあるし、
エンディングも3種類あるし、色々試してやり込みたい人にはオススメです。

はまる人とはまらない人が、くっきりと分かれそうなゲームですが、
管理人は、世界観やキャラクターにどっぷり浸る派なので、個人的には殿堂入り。

こんな素敵なゲーム作ってくれて、スタッフありがとう。(08/10/14)





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