■ セブン -モールモースの騎兵隊- >> ゲーム紹介 ■

「セブン -モールモースの騎兵隊-」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
価格:
機種:
発売日:

個人的評価:
世代交代RPG
(株)ナムコ
7,800円  ベスト版:2,980円
プレイステーション2
2000年12月21日

★★★★★
■ストーリー
辺境の小さな村モールモースに、都から騎士団が訓練にやって来ました。
主人公は見習い騎士の1人。雨の中、見習い達が天幕の設営をしていると、村の少年が不気味な声が聞こえるという森への探索の協力を願い出てきました。冷たくあしらっても食い下がる少年に団長は、見習いの主人公にやっかい事として押し付けました。森に出向いた主人公と少年は、空から落ちてきた謎の少女と出会います。そして少女の持っていた魔法の石。

童話だと思っていた7人の勇者の物語が今現実となって主人公の目の前にあるのです。
そしてそれは、後に国中を巻き込む事になる大きなうねりの始まりでした。

■どんなゲーム?
絵本のようなタッチのグラフィックとまったく新しい戦闘システムを取り入れた新感覚RPG。
ローテーション・バトルシステムと銘打った戦闘システムは、4×3のマスに最大7人の仲間を能力や特性を考えて配置する戦略性の高い斬新なシステムで、濃密な絵柄や音楽、とぼけたキャラクターと相まって、他には類を見ない個性的なゲームに仕上がっています。
▼ レビュー ▼
自分的には最高のゲームです。
出来る事なら未プレイの方はぜひともプレイして欲しい! と心の底から思うゲーム。

ヨーロッパの絵本を思わせるちょっと不気味で濃密な不思議な絵柄と、胸にくる音楽は素晴らしいの一言。オープニングの語りからすでに虜になってしまいました。セピア調のような塗り、魚眼で覗いたようなバランスの建造物や大きな月、とにかく大好きなんです。音楽はサントラ欲しさに続編(ヴィーナス&ブレイブス)の限定版を買ってしまいました。
セブンのテーマなどは何年経っても聞く度にじわーっときます。

戦闘システムも斬新で、RPGというよりはシミュレーション、いや詰め将棋に近いかも。
4×3の計12マスの中に最大7人の仲間を配置するのですが、職業別に能力が明確に分かれているので、どこに立たせるかでがらりと戦略が変わってきます。騎士は盾になり仲間を守り、魔術師は仲間の能力を引き上げ、サムライは先陣を切って切り込み、弓使いは後から援護射撃。そんなファンタジーRPGらしい戦闘がより際立って表現されている面白いシステムです。

どんなに無理だと思った敵でも、配置によって必ず勝てる道がある。
まさに、One for all all for one(1人はみんなの為にみんなは1人の為に)ですね。

ただ、やっぱり人によっては合わない部分があるのも事実。
「モールモース編」は、ストーリーは王道ですし(私は王道万歳派)、寄り道もなく1本道。そしてエンカウントでレベル上げと言う概念がありません。そんな部分が独特な戦闘と相まってこのゲームの個性なのですが、DQやFFのようなRPGだと思って買った人は騙されたと感じるかもしれません。 (私も最初はこの戦闘にビックリ!え?あれ?エンカウントないの?って)(苦笑)

あと、クリア後に遊べる「アルメセラ年代記」は、とにかく難しい。
モールモース編で培った戦略を使って、世界を1000年守ってね。というランダム性も高い硬派なリアルタイムSLGに仕上がっています。(私も1000年守りきれてません)
続編の「ヴィーナス&ブレイブス」は、このアルメセラ編をもっと簡単にし、イベントも増やして、取っ付き易いように別ストーリーで再構築したという感じでしょうか?(こちらは100年だし)

難易度順は、モールモース編 → ヴィーナス&ブレイブス → アルメセラ編かな?

「モールモース編」で戦闘システムに慣れて、もっと遊びたいと思ったら「ヴィーナス&ブレイブス」をプレイ。それもクリアしてさらにやり込みたい人は、「アルメセラ編」で腕試し。
この順番でプレイするのが無理なくクリアするコツでしょうか?

色々言いましたが、私的には2000年最高のRPGとして今も心に燦然と輝いています。
今(2006年6月)なら1000円を切る値段で入手出来ますし、この値段なら「モールモース編」だけプレイしても大丈夫では?と思います。万人にはオススメできませんが、RPG好きな方、温かい洋書絵本調世界に浸りたい方はぜひ。きっと、心に残る一本になると思います。

最後に一言。スタッフロール最高!!!(06/06/22)





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