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「チュウリップ」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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機種:
発売日:

個人的評価:
アドベンチャー(ヘンテコ冒険活劇)
(株)ビクターインタラクティブソフトウエア
スタジオ パンチライン
6,800円  ベスト版:1,800円
プレイステーション2
2002年10月3日

★★★★★
ストーリー
都会から田舎へと父子2人で引越し来た少年は、夢でチュウをした初恋の少女に出会う。
なんとかその娘とリアルなチュウがしたい少年は男の器を上げる為、父親に暖かく見守られながらも奮闘していくのだった…。が、その道のりはどんどん珍道中へ。

どんなゲーム?
「moon」や「UFO」で有名なラブデリックから派生した会社、パンチラインが作った異色アドベンチャー。引っ越してきた町の住人は何かしらの悩みを持っていて元気がなく、転校先の生徒は全員引きこもり。そんな彼らと交流し、悩みを解決してチュウをして行く事で男を上げていく。
そんなシュールでコミカルで不気味で懐かしい。そんな世界が堪能できる。
▼ レビュー ▼
パッケージに裏に大きな文字で書いてある「ヘンテコ冒険活劇」という言葉がこのゲームをよく表していると思う。本当にヘンテコなゲーム。

舞台となる世界は昭和テイスト。70年代。
あのくらいの時代の漫画やアニメは不気味だったり残酷だったりしました。シュールでコミカルでそれでいて不気味で温かい。そんな感触をそのまま3Dに構築したパンチラインのセンスに素直に脱帽します。町の作りこみも素晴らしく看板1つ1つ見るもの楽しい。

登場するキャラクターも、どこかに居そうな人から絶対居ないだろう!と思う人まで、赤塚 不二夫的センスに満ち溢れていています。音楽も昭和歌謡風味。ドゥーワップやダバダを聞きながら町を探索するのは懐かしくも新鮮でした。(サントラ買ってしまいました!)

ゲーム自体は良くも悪くもラブデリック。
MOONやUFO、エンドネシアをやって面白いと感じた人にはたまらないゲームです。

絶妙に散りばめられた小さなヒントを集めて自分で組みたてたり、こうかな?ああかな?と試行錯誤を繰り返したり。必要なのは洞察力や観察眼、そしてちょっぴりのアクション。
全ての人とチュウをしなくてもエンディングに行けたり、順番の決まっているイベントも少なくて自由度が非常に高く、腹減りや眠気などの制約がない分、MOONやエンドネシアより難易度は下がっています。
が、序盤思わぬ所で大ダーメジを受けての即死など、シビアな部分もあります。

そしてある意味”待ちゲー”です。
イベントの起きるタイミングまでその場で待っている事が多いです。
それをドキドキすると取るか、イライラすると取るかでこのゲームの評価が分かれそうです。

ガンガン進めるゲームではなく、どっぷり世界に浸ってコツコツやっていくタイプのゲームですので、そういうのが好きな方はぜひ。濃いキャラは好みが別れますが、パッケージの裏のキャラクター達を見てOKだった人は大丈夫だと思います。

個人的には墓場で出会うゾンビの少女のイベントが切なくて好きだ!! (06/05/17)





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