■ UFO -A day in the life- >> ゲーム紹介 ■

「UFO -A day in the life-」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
開発:
価格:
機種:
発売日:

個人的評価:
アドベンチャーゲーム
(株)アスキー
ラブデリック
5,800円  ベスト版:2,000円
プレイステーション
1999年6月24日

★★★★★
■ストーリー
1999年7の月、チャハヤ星系「チキュー」に宇宙旅客船「ダイマ・オー」が墜落し、乗客50名が行方不明となる事件が発生した。墜落地点はチキュー人がアパートと呼ぶ横穴式住居。
救助隊員のあなたに課せられた任務は乗客50名を無事に救出する事。ひと癖もふた癖もある救出作業を進めていくたびに、事故の真相が明らかになっていく…。

■どんなゲーム?
PSで好評だった「moon」作ったラブデリックの2作目。とあるアパートに遭難した50名の宇宙人を救出していくゲーム。正式にはRPGらしいが、むしろAVGにかなり近い。
主人公はカメラでアパートの各部屋を撮影してまわり、写真を撮る事で救出する事ができる。ただし、宇宙人は画面上に表示されず、対象となる宇宙人の特徴やヒントから居場所と行動を推理して撮影しなくてはならない所がキモ。アパートには住人がおり、それぞれの生活を送っている。その生活をじっくり観察するのも醍醐味の1つ。
▼ レビュー ▼
今もなお熱狂的なファンも多いラブデリックのゲーム。
私も大好きで、発売から何年も経った今でも時折プレイして楽しんでいるほど。

ネタは全部分かっているのにやってしまう。
不思議な吸引力がこのゲームにはあります。
この独特の世界にたゆたっているのが、とにかく気持ちいいんですよね。

そしてせっせと写真撮り。
タコのような宇宙人を操作して、要救助宇宙人の乗客の特徴的な姿を撮影して救出していく訳ですが、なによりも、その乗客が肉眼で見れないという所がこのゲームの最大のポイント。
見えないけど、写真に撮って現像すれば写ってる。
この霊写真を撮っているようななんとも言えないドキドキ感が楽しい楽しい。

それに見えないけど周りの状況の変化(砂煙があがった、猫が威嚇した等)をよく観察していれば、シャッターチャンスが分かる、今の言葉で言うなら「アハ体験」がいいんですよ。
予想して、「ここだー!」とパシャ。
それがみごとにビンゴで乗客が写った時は思わずガッツポーズです。

ただ後半になってくるとシャッターチャンスがシビアになってきたり、ヒントを自分で組み立てたりしないといけなくなってくるので、難易度としては結構高い方だと思います。
ですが逆に、試行錯誤が面白いと思える人や、能動的にゲームを楽しむ人には、するめのように噛めば噛むほど味の出る面白いゲームです。

音楽も状況にあわせて自然音を使っていて心地いい。

舞台となるアパートには1時間ごとに区切られた時間軸があり、24時間を住人がそれぞれの生活をしていまが、乗客が住人の生活に影響を及ぼしているので、救助すると住人の行動が変化し、それによってじわじわと謎がわかっていくのがとにかく面白いです。

見せ方も巧い。
例えば、廊下を泣いて走ってる人がいたら部屋で何があったのか気になるじゃないですか。
ザッピングをしているようで、先が知りたくて知りたくてうずうずします。

ラブデ系ゲーム特有の、「待ち」がこのゲームにもありますが、
ゲームの1時間が実時間3分なので、非常にコンパクトであまり苦にならないかと。

1999年の夏に「ダイマ・オー」(大騒ぎになったノストラダムスのあれ)を本当に落とした所に、ラブデリックらしい風刺が入っててそこも好き。

自分に合いそうと思った方はぜひ。
ネコ好きにもオススメ。白と三毛の可愛いネコが2匹登場します。(06/11/21)





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